福岡に着いて2日目―― “幣立神宮(幣立神社)”へ。
九州の旅2日目、
当初は、糸島(怡土志摩)へ行く予定をしていました。
“糸島”自体、私はよく知らなかったのですが……
私にとって素敵で大切な友人のひとり、福岡出身のまりちゃんより(MARIKO)
『糸島もオススメよ~ 二見ヶ浦に、伊勢を感じる神社に……』
(もちろん、『ゴンちゃんの“ピンッ!”ときたところにね!』とも付け加えてありました)
と、旅前に福岡のオススメスポットを教えてもらい――
東京に居る際に、ちょっと簡単にですが “糸島” ついて調べたりしていました。
糸島というのは、当て字のようなもので、古くは怡土国の地。
志摩とつくのは、伊勢志摩を創った人たちと同じ民族が関係しているから。――とか、
糸島の桜井二見ヶ浦には“夫婦岩”があり、夫婦岩の間に沈む夕日は絶景で「日本の夕日100選」に、
また二見ヶ浦は「日本の渚100選」にも選ばれるほどの名勝スポット。
などと掲載してありました。
また近くには、福岡県指定の名勝「白糸の滝」
標高900mの羽金山の中腹に位置し、落差約24mのダイナミックな滝や、
美味しそうなパン屋さん、カフェなどがあるらしく……
ということで、
予めruに「糸島、一緒に行かない?」と、誘っていました。
ruも『私も一緒に行く~』という訳で、ruの車で連れて行ってもらうことになっていました。
ところが――
福岡入りした初日よりruが、移動の車中で“幣立神社”をかなりのプッシュ!で(←これは個人的な感想です)すすめてくるではありませんか(プププ)
そう言えば……
東京にいる最中から、ruは“幣立神社はどうと?……”と、チラチラ呟いてたいたなぁ。
その時は、自分の中で今イチ“ピン!”とこなくて、ふ~んと何気にスルーしていたのだ。
『糸島は、近いけん。最終日にでもビュ~ン!と行けちゃうから……』
『ちょっと遠いけれど、熊本の“幣立神社”行ってみない?』
「んーー、どうしようかなぁ……」
「車でどの位かかるの?幣立神社まで」
『2・3時間かな――道が混んでなくて空いてたら……飛ばせば2時間半位かな』
「ruの車で約3時間か――ちょっと遠いね~」
「どうしようかなぁ……」
『糸島は、近いけん。すぐ行けると』
『糸島は、最終日に行こうと思えば行けるけん。帰りの飛行機、何時と?』
『ただ、週末はダメと。観光地化して、スゴイ人でめちゃくちゃ混んでると』
ruは、車で移動する度、お喋りの合間をぬっては“幣立神社”をさり気なくすすめてきます。
『幣立神社は、さほど大きくもなく、こじんまりとしているけど……山の中で――』
『とてもいいところやけん――すごいパワーで――』
『アタシは、疲れてどうしようもなくなったら――』
『あーキツーイ!もう、ダメ~って、思ったらあそこへ行くと。車、ビュンビュン飛ばして――』
『そして、スッキリして、元気になって帰ってくるとよ』
『そういうところなのよ~ とにかくすごいとこやけん!!(フフフ)』
『アタシは、お気に入りで好きやけん!“幣立神社”』
『九州のヘソって、呼ばれているとこやけんね――』
『――“幣立神社”――いいとことー』
(この辺までくると、ひとり言のように呟く感じ……)
「そっか。わかった!」
――『九州のヘソ』――この言葉を聞いて、一気に気分は“幣立神社”へ傾きました。
何故なら、福岡入りしてから、
ビンビンと感じ体感している福岡パワー(大地・本質から)のエナジーを
“福岡の中心部は、まるで身体中に血液を循環させる機能をもつ“心臓”のようだ――“
と、思っていたからです。
福岡が“心臓”、熊本に“ヘソ”――
上下の位置関係もバッチリじゃないですか……(ムフフ)
「ちょっと、考えさせてね――悩んでいるのは、遠さだけだから……」
なかなか決断の返事をしないでいると、
『アタシは、どっちでもいいけん――』
『ただ、幣立へ行くなら、こっちを朝早めに出んとね!』
『rintoが学校から帰って来る時間、夕方には、福岡へ戻らんといかんから――』
『阿蘇行ったら、“赤牛”やろ~』
『幣立神社行って、帰りに美味しい赤牛食べると。行く店も決まってるけん。そこへ寄って帰ると』
『これが、お決まりのルートやけん(フフ)』
前日の夜、宿泊先のホテルにて――
「こんな機会(タイミング的にも)、もしかしてもうないかもだから……」と、ようやく決断。
ruに連れて行ってもらうことにしました(遅)
今回、福岡に来て、熊本(しかも、あと少しで宮崎、高千穂)の山中にまで行くとは……
思ってもみませんでした。
当初の予定では、rintoは、幣立神社へ行くツアーのメンバーに入っていませんでした。
が――急遽メンバー入り。ヤッタ~!!(嬉)
前置きが、長くなってしまってしまいました(苦笑)
いよいよ、出発です!
ruの車は、高速道路へ進入すると、右側追い越し車線を ビュンビュン!と走行します。
ru曰く――
『みんな、乗せとーけん、今日は抑えとると。あまりスピード出してないと』
(それでも、かなり速いデス!)
『アタシ、ひとりだったら――もっと速い!ピューって』
(それは、とても想像つきます!クゥー!!)
ruの車が、右車線以外の車線を走行するのは、S.Aに入る時か、インターを出る時くらいです。
ずっと、右、右、右デス!昔っから(あはは)
右車線に、遅めの車が走行していようものなら――
『信じられーん!!! 何で!?ここ走るっちゃんね――』………が、始まります(チーン…)
(もしも走行中、ruの車が、私の車の真後ろに接近していることに気づいたら、間違いなく速やかに道を譲ります。“うわぁー~!”って、思って。プププ~)
【注:ruに言われています。『妙な九州弁出しちゃダメよ』と。でも、私の耳には、こんな風に聞こえたりします(笑)
各所、妙であったらお許しくださいませ~(苦笑)使用される言葉より、イントネーションが九州弁なのだけど……それが上手に伝えられないのが残念です!】
インターを出て、今度は暫くの間、山道をくねくね、ぐんぐんと上って行きます。
福岡を出て、約2時間半――熊本の山中、
九州のまん真ん中にある高天原神話発祥のお宮“幣立神宮(幣立神社)”に到着です。
駐車場に車を止め、車外へ出ると――
うわぁーーー!!!
真青な空と、まるで真空のような透明感に溢れた空気が、辺り一帯に拡がっています。
大きく深呼吸をします。
深呼吸をしているのに――
空気が透明過ぎて、息を吸っている感覚がないというか……
一気に、何とも不思議な感覚に包まれます。
なんて気持ちがいいのでしょう~
足を着いて歩いているのに――
空気の地面の上を フワフワだけどしっかり繋がりながら歩いている……
無重力で在りながら、そんなこともない――みたいな何とも言えぬ感覚(ワクワクする感覚)
ここは、まるで
“地球の中の宇宙”――”内なる全”――
を、誰しもが、とてもダイレクトに体感できる素晴らしい“場”なのだと――
そんな風におもいました。
駐車場から歩いて数歩の所に、
幣立神宮の鳥居が、まるで“真青な空(くう)に向かって扉を開くかの如く”迎えてくれます。
鳥居正面の所で――
rintoくん、鼻血です。おやおや、早速、デトックスのご様子。
そして、その鼻血は、何時もの数倍の速さ――まさに神業的に止血しました(スゴイ!)
もの凄い“リセット力”です。
出血したことに気づき、ティッシュペーパーを探し、鼻に突っ込んだと思ったら――
直ぐ止血。
何より驚くべきは、その速さです。
「中今」を目の当たりに見せられた――そんな瞬間でした。
あらゆる出来事、皆全て、あっという間に、どんどん次から次へ“過去”となり、
生まれては消え――「今在る瞬間」の連続なのだと……
その「瞬間」に溢れるもの凄い量(無限=永遠に循環・円環している)の素晴らしいエナジーの中で――
私達は生きているということ、また、私達自身も、その一部で在り、常に“瞬時”に共に在るということを――
思考ではなく、ハートが、肉体を通して――
ただただ 気持ちよい
ワクワクする感覚
心地よい感覚……
天地大自然と溶け合いの中で、自然と心身を調律し、気づかせ 教えてくれる――
“幣立神宮(幣立神社)”は、そういう”愛の場”なのだと……おもいました。
この素晴らしい“場”のエナジーを
各自が、自由に存分に 味わい 体感し 時間を過ごす……
心身共に、とても満たされた時間となりました。
―――後に読んだ本や資料より―――
今回訪れた“幣立神宮(幣立神社)”は、聖地や霊場が集中してある*中央構造線上に在り、
九州の“ヘソ”と呼ばれている。
*中央構造線とは……
約8000万年前にできた日本列島を関東から九州まで縦断する大断層(中央構造線)である。
実に1000㎞にもおよぶ日本列島最長の谷とも言われ、その面は月からも見える。
九州では大分の臼杵から阿蘇を通り八代に抜けているらしい。
この中央構造線上には、聖地や霊場が集中している。
日本最大の聖地とされる“伊勢神宮”も、この中央構造線上に存在する――とのこと。
また、「ヘイタテ」とは、ホピ・インディアンの言葉で「扉を開ける」という意味がある――
という一文もありました。
安心の中で、寄り添い・サポートできるよう 準備してお待ちしております。