おばあちゃんと会って、別れる際にする“いつもの約束”――
『また来てね~』
「うん、また来るよ~」
この“約束”を実行に移すと決めるのは、大抵、前の晩。
翌日、朝からそのつもりで、バタバタと動き出す――
家を出発するのは、お昼過ぎなのだけどね(苦笑)
準備完了次第、出発です!
今回は、行きの電車にて、乗車してすぐさま
この先で起きた事故処理の為、電車動かず――のトラブル発生。
その他の手段で、病院の最寄り駅まで行くことになりました。
最寄り駅より、病院まで速足でテクテク!!(汗)
病院到着は、夕方の5時になってしまいました(トホホ)
病室を移動となった おばあちゃん――
ベッドの上で、ちょこんと、枕など放り出し状態にして手で頭を支え、横向きの体勢で、
ただひたすらじーっとしているおばあちゃんを発見!
傍へ行き、「おばぁちゃん…」と、声をかけました。
おばあちゃんは、こちらをじーっと見て――
やさしく『うん、うん』と頷き……
そのまま、引き続き、身体を一ミリも動かすことなく、じーっとさせておりました。
これまでのように、落ち着かない様子もなく、ただひたすら静かにじーっと――
(顔つきも、これまでとは違い、体調とは裏腹に、どこか穏やかな風にみえました)
その様子は、動物達がよくやる姿勢・態度・体位――
具合の悪い時に、ただ静かにじーっと身体を休ませ、自身の肉体にただひたすら委ねている状態……
おばあちゃんの内で、あらゆることに対しての“抵抗”を全てやめた――
自身の“剣”でもってその全てを祓った瞬間が――
きっと、あったに違いない……
――と。
その内なるおばあちゃんの意識に応えるように、肉体が次なる準備をし、そのようになるよう促し、
それが、すぐさま具現化し、流れ始めました。
生在るものが、死する準備を、とても自然なカタチで、流れで、刻々と進めている――
ということを、とても感じました。
そんな様子のおばあちゃんの身体に、そっと手をおきました――
すると、自然発生的に自身の口から”声明“にも似たメロディが鼻歌をうたうように流れ出ました。
その音とハミングするように~おばあちゃんは寝息をたてました。
ほんのわずかな時間だけれども……
おばあちゃんは心地よく眠っているように見えました。
今回、おばあちゃんと共にした時間は、わずか1時間足らずだったけれど、
またまた沢山の大切な何かを、とてもシンプルに、私に伝えてくれた時間となりました。
どうもありがとう
おばあちゃん
またね~
安心の中で、寄り添い・サポートできるよう 準備してお待ちしております。