ウクレレを　目の前に　こっち向きにして
ネックに　両手を親指だけ出して　そっと包み込む
左右の親指だけが　そっと　弦の上に乗っかっているカンジ

準備完了！

左右の親指が　４本の弦の上を
テンポよく　自由に飛び跳ねては　音を奏でる

次から次へと　小刻みにリズムをつくり　音を創り出す――

カラダもその音と一体となりスイング
いつの間にか……そんな単純なことに夢中になる

ただ　ただ　一心に
そのことに　夢中になる

夢中になりたいのだ――
私のなかで　夢中になりたい！！　自分がいるのだ

以前観た「奇跡のシンフォニー」という映画のワンシーン……
主人公が、両親との再会を絶対の自身の信頼だけを頼りに生きていた幼少の頃
たまたま目の前にあったギターを自由にあつかって――
弦を　叩いたり弾いたり　ボディのトップやサイドを叩いたりしながら
夢中に無心となって　決して言葉では言い表せないような自身の胸の内を
それと同時に本質から溢れるものを――
“音源”をつかって　素晴らしい創造を披露する――という
そんなシーンがあったことを思い出した

映画のワンシーンには　到底及ばないが……

夢中になりたい気分は――

一緒だと、そうおもった
こんな気分♬♬♬……の時もあるのさっ。

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